ガンプラの抽選・プレゼント企画の詐欺の見分け方|当選DM・LINE誘導・偽サイトと相談先

抽選に外れ続けているところに「当選しました」のDMが届くと、つい信じたくなります。応募したかどうか自分でも覚えていない。でも欲しかったキットの名前が書いてある。ガンプラが手に入りにくい時期ほど、こういう誘いはよく効きます。
この記事では、ガンプラの抽選やプレゼント企画を名乗る詐欺がどんな形で来るのか、本物のお店の抽選とどこが違うのかを書きます。プレミアムバンダイや消費者庁・国民生活センター・警察が公式に出している注意喚起を読み、実際に寄せられた相談とあわせて整理しました。ある企画が詐欺かどうかを決めつけることはできないので、ここでは「確かめ方」と「困ったときの相談先」を中心にしています。
先に答え
当選の知らせは、応募した窓口から来ます。応募した覚えのないDMで、LINEや別のアプリに移るよう言われたら、そこで止まってください。
- お店の抽選の当選は、登録したメール・お店のアプリ・店頭の発表で知らされるのがふつうです
- 受け取りのために「LINEの追加」「アプリの登録」「スクショを送って」「送料だけ先に」と言われたら、詐欺でよく使われる形です
- 通販サイトは、アドレスを公式の表記(プレバンなら p-bandai.jp)と1文字ずつ見比べます
- 払ってしまったら、カード会社や振込先の金融機関へすぐ連絡し、消費者ホットライン188か警察相談専用電話#9110へ
ガンプラの抽選・プレゼント企画の詐欺は、4つの形で来る
知恵袋の相談、報道、バンダイと公的機関の注意喚起を読んでいくと、ガンプラの抽選やプレゼントを名乗る詐欺は、だいたい次の4つの形に分かれます。入口はちがっても、最後に求めてくるものは似ています。個人の情報か、お金か、何かへの登録です。

1と2は X(旧Twitter)などのDMから始まります。3は検索やSNSの広告から、4はメールや公式に似せたアカウントから入ってきます。この先の節で、ひとつずつ見ていきます。
ガンプラのプレゼント企画の詐欺:「当選しました」のDMからLINEへ
いちばん相談が多いのがこの形です。X で「ガンプラプレゼント企画」をうたうアカウントをフォローしてリポストすると、しばらくして当選のDMが来る。受け取りの手続きは公式LINEで、と言われて追加すると、今度はアプリの登録を求められる。知恵袋には、この流れそのままの相談がいくつも出ています。
- Xのガンプラ抽選企画に当たったとDMが来て、LINEに誘導された。支援の実績を載せていて信用できそうだが、大丈夫か(2025年9月)
- ガンプラのプレゼント企画で公式LINEを追加するよう言われ、そのあとアプリのダウンロードも求められた。詐欺だろうか(2025年7月)
どちらの相談にも、回答はすぐについていました。「LINEに誘導した時点でアウト」「XからLINEに移してアプリを入れさせるのは典型的なやり方」。企画をしているのはバンダイなどの公式ではなく、アプリの登録で広告の収入を得る目的の個人や団体ではないか、という見立ても書かれています。

- 1フォロー・リポストで応募応募は手軽。主催がどこの誰かは書かれていないことが多い
- 2当選のDMが来る応募した覚えがなくても来ることがある
- 3LINEや別のアプリへ移す「発送手続きはこちらで」などと言って、Xの外へ出す
- 4登録・スクショ・支払いアプリや会員の登録、登録画面のスクショ、送料や手数料の支払い
- 5連絡が途絶える商品は届かず、ブロックやアカウントの削除で終わる
なぜアプリや会員の登録をさせたがるのか
NEWSポストセブンの記事は、こうした企画のねらいを「登録の紹介料」と見ています。当選者にポイントサイトや情報商材のサイトへ登録させ、アプリを入れさせると、紹介した側にお金が入る。登録したことを確かめるために、画面のスクショを送らせる。そのあとは商品が届かず、連絡も途絶える、という流れです。迷惑メールが増えたという話も書かれています。ガンプラは、その「エサ」としてよく使われている商品のひとつ、ということになります。
知り合いのアカウントから届く当選DM
相互フォローの相手から「当選おめでとう」と来ると、つい気を許します。おたくま経済新聞が2026年1月に取材した例では、乗っ取られた知り合いのアカウントから当選のDMが届き、別のアカウントへのフォローを促され、最後は賞品を受け取るために約1万6000円の支払いを求められました。支払いはQRコードで、短い期限がついていた。運営の会社名を尋ねると、答えなかったそうです。知り合いからでも、急に「当選」と言われたら、DM以外の方法で本人に確かめる。記事が勧めている自衛のしかたです。
本物のガンプラの抽選と、詐欺の誘いの見分け方
ガンプラの抽選は、お店の店頭、お店のアプリや応募フォーム、プレミアムバンダイ、通販サイトなどでたくさん行われています。どれも当選の知らせは応募した窓口から来て、支払いもその店の中で済みます。詐欺の誘いは、ここがずれています。
本物のお店の抽選
- 告知は、お店の公式サイトやお店のアカウントから出ている
- 応募は店頭・店のサイト・店のアプリ・店が案内するフォームで
- 当選は登録したメール・アプリの通知・店頭の番号発表で知らされる
- 支払いは、店頭か、その店の販売ページで
- 応募の条件・締切・受け取りの期限が告知に書いてある
詐欺の誘いでよくある形
- 応募した覚えのない企画・アカウントから当選のDM
- 受け取りのためにLINEや別のアプリへ移らせる
- アプリや会員の登録、登録画面のスクショを求める
- 送料・手数料・商品代を、店の外で先に払わせる
- 「今日中に」など、期限を切って急がせる

DMで当選を知らせる企画が、すべて詐欺というわけではない
ややこしいのは、X のプレゼント企画では、当選者にDMで連絡する形がふつうに使われていることです。DMが来たこと自体では見分けられません。見るのは、誰から来たかと何を求めてくるかです。応募したアカウントと同じアカウントから来ているか。お願いされるのが、送り先の住所を伝えることだけか。LINEやアプリへの登録、支払い、カードの番号が出てきたら、その時点で手を止めてください。住所を伝えるのも、主催がどこの誰かが分かってからで遅くありません。
「支援実績」「当選者の声」は、本物の証明にならない
ガンプラの偽サイトと、プレバンのなりすましに気をつける
DMだけでなく、通販サイトにも偽物があります。BANDAI SPIRITS は2022年10月28日のお知らせで、自社の名をかたって商品を売る“なりすましサイト”を新たに確認したとして注意を呼びかけ、いまもそのまま出しています。想定される被害として挙げているのは、注文した物と違う物が届く、払ったのに何も届かない、払ったあと連絡が取れなくなる、クレジットカードの情報を盗まれる、身に覚えのない請求が来る、の5つです。

プレバンを装うアカウントとメール
プレミアムバンダイ(プレバン)も、公式アカウントを装った無関係のアカウントがSNSで確認されているとして、お知らせを出しています。そこには公式のSNSのIDが並んでいて、X は @p_bandai、Instagram は @pbandai_official、LINE は @p_bandai です。そのうえで「DMの返信、記載されたURLにアクセスされませんようご注意ください」と書いています。
もうひとつ気をつけたいのがメールです。プレバンは、@p-bandai.jp のアドレスから、ほかのサービスへの支払い設定の更新を求める詐欺メールが確認されている、と知らせています。送信元のアドレスが公式と同じでも、それだけでは本物とは言えないということです。メールのリンクは開かずに、ブックマークや自分で打ったアドレスからプレバンに入って、マイページで確かめてください。
プレミアムバンダイのお知らせ(要点)
- 公式アカウントを装った無関係のアカウントがSNS上で確認されている。DMに返信しない、書かれたURLを開かない(プレミアムバンダイを装う「なりすましアカウント」について)
- @p-bandai.jp のアドレスからの詐欺メールが確認されている。リンクを開かず、内容に従わない(プレミアムバンダイからの送信を装った詐欺メールにご注意ください)
- BANDAI SPIRITS の名をかたる“なりすましサイト”にはアクセスしない(BANDAI SPIRITSを騙る“なりすましサイト”にご注意ください/本文はバンダイ ホビーサイトのお知らせ)
2026年10月28日に3本とも開いて確かめた内容です。お知らせは更新されることがあるので、最新の内容はリンク先で見てください。
安すぎるガンプラの通販サイト
品薄のキットが定価より大きく値引きされて並んでいたら、まず疑ってかかるくらいでちょうどいいと思います。国民生活センターと警察庁が挙げている偽サイトの特徴を、ガンプラに当てはめるとこうなります。
その通販サイト、注文の前に見ること
- アドレスが、店の正式な英語の表記と少し違っていないか
- 日本語の字体や言い回しが不自然ではないか
- 品薄のキットまで大きく値引きされていないか、「本日限り」などで急がせていないか
- 会社の住所が書かれているか。書かれていても、実在する・関係のある住所か
- 連絡先が問い合わせフォームやフリーメールだけになっていないか
- 支払い方法が銀行振込だけなど、1つに絞られていないか。途中で振込だけに変わらないか
- サイトの中のリンクがちゃんと動くか
国民生活センターは、これに当てはまっても偽サイトではないことも、当てはまらなくても偽サイトのこともある、とことわったうえで、注文の前に、公式サイトや運営会社のサイトで偽サイトへの注意喚起が出ていないか確かめることを勧めています。警察庁は、注文の途中で支払い方法が案内と違って銀行振込だけに変わったら、そこで手続きをやめるようにと書いています。サイトの危険性は、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の「SAGICHECK」でも確かめられます。
- ガンプラがなんだか安く並んでいるサイトを見つけた。ここで買ったことがある人はいるか(2025年10月。回答はどれも詐欺サイトと判断)
- 広告から開いたプレミアムバンダイのページは安全か、注文したら届くのか(2024年4月。リンク先は公式の p-bandai.jp だった)
2つめの相談は、広告のリンクに長い計測用の文字列が付いていて不安になった、というものでした。アドレスの頭が https://p-bandai.jp/ なら公式です。後ろの「?」から先は広告の計測のためのもので、気にしなくて大丈夫です。逆に、頭の部分が少しでも違えば、別のサイトです。
ガンプラの抽選に応募する前に、告知の元をたどる
本物のお店の抽選を見逃さず、偽物にだけ引っかからない。そのためにできるいちばん確実なことは、告知を出したのが本当にそのお店かを、元までたどってから応募することです。引用やまとめ、DMで回ってきた告知は、誰が出したものかがまだ分かりません。

ガンプラの抽選に応募する前に確かめること
- 告知を出したアカウントは、お店の公式サイトに載っているものか。名前だけでなく、@ の後ろのIDまで同じか
- 応募の場所は、店頭・店のサイト・店のアプリ・店が案内するフォームのどれかか
- 締切、当選の知らせ方、受け取りや支払いの期限が書いてあるか
- 「当選」の連絡が、応募したのと同じ窓口から来ているか
- LINEの追加、アプリの登録、店の外での支払いを求められていないか
このサイトでは、お店が X に出したガンプラの入荷情報とガンプラの抽選販売の告知を集めて、元の投稿へのリンク付きで載せています。2023年10月7日(土)から2026年10月27日(火)までに集めた抽選の告知を数えると、次のとおりでした。
- 63件お店がXに出した抽選の告知
- 24店告知を出したお店
- 0件LINEやDMに触れていた告知
集めた告知の中に、LINEやDMで応募させたり当選を知らせたりすると書いたものは1件もありませんでした。応募は店頭の用紙、店のアプリ、店が案内するフォームが中心です。ただし、ここに載っているかどうかは本物かどうかの証明にはなりません。応募の前には、必ずリンクから元の投稿とお店のサイトを開いて確かめてください。
受付中のガンプラの抽選を見るお店の告知を、元の投稿へのリンク付きで
ガンプラの抽選詐欺に引っかかったかもしれないとき
DMの相手にLINEを追加してしまった、登録してしまった、払ってしまった。気づいた時点で手を打てば、止められるものもあります。国民生活センターは、支払い方法ごとに、できるだけ早く動くほど返金や被害の広がりを防げる見込みが高まる、としています。恥ずかしがって後回しにしないでください。

- 1やり取りを止める返信しない。リンクを開かない。相手をブロックし、Xなら通報する
- 2お金の流れを止めるカードならカード会社へ。振込なら振込先の金融機関と警察へ。代金引換なら、届いた荷物の依頼人が注文先と違えば受け取らない
- 3パスワードを変えるIDやパスワードを入れたなら、同じものを使っているサービスもすべて
- 4証拠を残すサイトのアドレスと画面、DMやメール、振込の記録、日時を時系列に
- 5相談する消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110、最寄りの警察署
消費者ホットライン188と、警察相談専用電話#9110
どこに相談すればいいか分からないときは、消費者ホットライン「188」にかけます。郵便番号などを入れると、住んでいる地域の消費生活センターなどの相談窓口につながります(消費者庁にはつながりません)。相談は無料ですが、窓口につながったところから通話料がかかります。
警察に相談したいときは、警察相談専用電話「#9110」です。かけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります。受け付けは平日の8時30分〜17時15分が基本で、都道府県警察によって違います。いま危ない、すぐに来てほしいという緊急のときは110番です。BANDAI SPIRITS のお知らせも、被害にあった場合はサイトの情報(アドレス・電話番号など)、注文時に入力した内容、やり取りしたメールなど相手に関する資料を手元に用意して、住んでいる地域を管轄する警察署に相談するよう案内しています。
ガンプラの抽選・プレゼント企画の詐欺でよくある質問
プレゼント企画の当選DMに、LINEのリンクが付いていました。追加しても大丈夫ですか?
おすすめしません。受け取りのためにLINEや別のアプリへ移らせ、登録をさせるのは、知恵袋の相談や報道でくり返し出てくる詐欺の形です。主催がどこの誰かが分からないなら、追加せずにそのままにしておくのが安全です。
すでにLINEを追加してしまいました。どうすればいいですか?
それ以上のやり取りをやめ、相手をブロックしてください。アプリの登録や個人情報の入力、支払いをしていなければ、まずはそこで止まっています。入力してしまった情報があるなら、パスワードの変更や、カード会社への連絡を急いでください。
送料だけ払えば当選したガンプラが届く、と言われました。
払わないでください。本物のお店の抽選は、当選した人がその店の販売ページや店頭で買う形がふつうで、知らない相手に送料だけを先に振り込む形ではありません。
本物のプレゼント企画も、当選をDMで知らせますか?
Xのプレゼント企画では、当選者にDMで連絡することがあります。DMが来たこと自体では判断できません。応募したのと同じアカウントから来ているか、求められるのが送り先の住所だけか、を見てください。LINEやアプリの登録、支払い、カード番号を求めてきたら止まってください。
プレバンを名乗るメールが来ました。本物か分かりません。
プレバンは、@p-bandai.jp のアドレスから送られた詐欺メールが確認されていると知らせています。送信元だけでは判断できないので、メールのリンクは開かず、ブックマークなどから p-bandai.jp に入ってマイページで確かめてください。分からなければ、プレバンのお問い合わせフォームで聞くことができます。
プレバンの公式アカウントはどれですか?
プレバンのお知らせでは、X が @p_bandai、Instagram が @pbandai_official、LINE が @p_bandai、Facebook が @pbandai.jp とされています。IDは変わることもあるので、プレバンのサイトから確かめてください。
安いガンプラの通販サイトが本物か、どう確かめればいいですか?
アドレスが正式な表記と違っていないか、会社の住所と電話番号が書かれているか、支払い方法が振込だけになっていないかを見ます。国民生活センターは、注文の前に公式サイトで偽サイトへの注意喚起が出ていないか確かめることも勧めています。警察庁のページでは、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の「SAGICHECK」でサイトの危険性を確かめられることも紹介されています。
偽サイトでカード払いをしてしまいました。
すぐにカード会社に連絡して、支払いを止められるか相談してください。そのあと、サイトのアドレスと画面、注文の記録を残して、最寄りの警察署か#9110、消費者ホットライン188に相談します。
知り合いのアカウントから「当選おめでとう」とDMが来ました。
アカウントが乗っ取られている可能性があります。DMのリンクは開かず、電話や別のSNSなど、DM以外の方法で本人に確かめてください。
このサイトに載っている抽選なら、本物と考えていいですか?
当サイトはお店がXに出した告知を元の投稿へのリンク付きで載せていますが、載っていることは本物の証明にはなりません。応募の前に、リンクから元の投稿とお店のサイトを開いて確かめてください。
抽選に当たるための段取りはガンプラの抽選が当たらない人へに、転売価格で買わずに済む方法は定価で手に入れる方法に、中古や偽物のキットの見分け方は中古・メルカリで買うときの注意点に書いています。
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