ガンプラに絶版はある?公式が絶版と言った唯一のキットと、再販が止まっているキットの見分け方

執筆:ガンプラ再販図鑑 編集部公式の発売スケジュールと販売店の予約ページを毎日2回確かめて、ガンプラの再販・値段・抽選を記録しています。

この記事の数字(定価・新品と中古の値段・再販の記録)は、当サイトが集めているデータからビルドのたびに数え直しています。定価はバンダイ ホビーサイトの表示、値段は楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazon・駿河屋で確かめたもので、確かめた日を添えています。メーカーや販売店の決まりは、それぞれの公式ページで確かめてから書き、出典を記事の中に示しています。

間違いに気づいたときは お問い合わせ から知らせてください。

「ガンプラに絶版はある?」と書いたヒーロー画像。HGUCのズゴック・ガンタンク・バウ・ガンダムGP-01Fbの商品画像と、1999年から2000年に発売され2026年から2027年に再販が予定されていることを並べた

欲しいキットの名前で検索したら、出てくるのはメルカリとヤフオクばかり。模型店の棚にも無い。そういうとき、頭に浮かぶのが「これ、絶版なんじゃないか」という言葉だと思います。

ただ、ガンプラの世界では「絶版」はあいまいに使われています。本当に作られなくなったものと、たまたま今は切れているだけのものが、同じ言葉でまとめられてしまう。当サイトは販売店の予約ページから再販の予定を毎日集めているので、どのキットが実際に動いていて、どのキットが動いていないかを記録として持っています。それを公式の商品一覧と突き合わせてみると、「絶版」と呼ばれているものの正体がかなりはっきりしました。

先に答え

ガンプラには「ガンプラに絶版なし」という言い方があるほど再販が多く、バンダイが公式に絶版と発表したキットは1つだけです。買えないキットのほとんどは、絶版ではなく再販の順番を待っている状態です。

  • 公式に絶版とされたのは HG 1/144 ガンダム(多色成形で金型の消耗が激しかった)
  • 公式の商品ページが残っていても、いま買えるとは限らない
  • 1999年発売のHGUCが、いまも再販の予定に出てくる
  • 止まっているかどうかは、公式の商品ページ・販売店の再販表示・新品と中古の値段の4つで見分けられる

ガンプラの絶版は、公式に発表されたものが1つだけある

「ガンプラに絶版なし」。これはWikipediaの「ガンプラ」の項目にも出てくる言い回しで、放送が終わった作品のキットでも何度も再発売されることから言われてきました。実際、そのとおりの面があります。ただし同じ項目には、再版されないまま事実上止まっているシリーズもあると書かれていて、公式に絶版とアナウンスされているのは「HG 1/144 ガンダム」だけ(記事中の2011年時点の記述)だとしています。

もう手に入らないと分かっているガンプラの4例。公式に絶版と発表されたHG 1/144 ガンダム、金型を改修して武者ガンダムの別キットになったBB戦士No.01〜06、商標の都合で商品名が変わった1/550エルメス、ガンプラブームのころ提携生産された韓国生産版の1/144・1/100ガンダム
出典: Wikipedia「ガンプラ」の「絶版となったキット・シリーズ」(2026年10月26日に取得)

このHGは1990年代のキットで、1つの部品に複数の色を流し込む「多色成形」を採り入れていました。知恵袋でも2014年と2020年に同じ質問が立っていて、どちらの回答も金型の消耗を理由に挙げています。

Yahoo!知恵袋の回答を当サイトが短く言い換えたもの(2026年10月26日に確認)

3つ目の回答が、この話のいちばん大事なところを突いています。再販される見込みがあるなら、それは絶版ではありません。では、再販される見込みはどう測ればいいのか。ここから先は当サイトが持っている記録の出番です。

絶版・生産終了・再販待ち・販売休止は、何が残っているかで分かれる

同じ「買えない」でも中身が違います。区別する手がかりは3つあって、公式の商品ページがあるか、販売店の予約ページに「◯月再生産分」が出ているか、新品の在庫が残っているか、です。

再販待ち・長く止まっている・販売休止・絶版の4つの状態を、公式の商品ページ・販売店の◯月再生産分の表示・新品の在庫の3つで区別した表
同じ「買えない」でも、何が残っているかで区別できる

ここで出てくる「◯月再生産分」は、Amazon・あみあみ・DMM通販・ヨドバシといった販売店の予約ページに出る表示です。バンダイは再販の予定を公表していないので、世の中に出回っている再販情報はほとんどこの表示がもとになっています。当サイトもそこを毎日見に行っていて、1,337キットぶん、2,532回の再販の回を記録しています。日付がどこから来ているのかという話はガンプラの再販予定の読み方に書きました。

「販売休止」は、主にプレミアムバンダイのような受注生産の限定品で使われる言い方です。こちらは一般販売とは仕組みがまったく違うので、あとで分けて書きます。

公式サイトに商品ページがあっても、いま買えるとは限らない

絶版かどうかを調べるとき、多くの人がまずバンダイのホビーサイトを見ます。商品ページが残っていれば、まだ売っているように見えるからです。ところが、これはあてになりません。

当サイトは、このホビーサイトの商品一覧をまるごと読み取って台帳にしています。一般販売のガンプラは5,304件あり、いちばん古いのは1980年7月の「1/144 ガンダム」、いちばん新しいのは2027年の新作です。この5,304件に対して、当サイトが2022年1月以降に再販の記録を確認できたのは1,232件でした。

  • 5,304件公式に商品ページがある一般販売のガンプラ
  • 1,232件2022年1月以降に再販の記録があるもの
  • 23%商品ページのうち、再販の動きがあった割合
バンダイ ホビーサイトの商品一覧と、当サイトが販売店の予約ページから集めた再販の記録を突き合わせた(2026年10月25日時点)
発売年代別の棒グラフ。1980〜1989年は245件中0件、1990〜1999年は371件中12件(3%)、2000〜2009年は931件中241件(26%)、2010〜2019年は2147件中405件(19%)、2020年以降は1610件中574件(36%)に再販の記録がある
公式に商品ページがあるガンプラと、2022年1月以降に再販の記録があるガンプラ(2026年10月25日時点・当サイト調べ)

年代で切ると、差がはっきり出ます。2000年代に出たキットは4件に1件が最近も動いているのに、1980年代のものは245件中1件も見つかりません。1990年代でも371件中12件です。商品ページが残っていることと、いま作られていることは別だ、ということです。

「記録が無い=絶版」ではありません

当サイトの記録は、販売店が予約ページに「◯月再生産分」として出した回を集めたものです。ずっと作り続けられていて、わざわざ再生産分として告知されないキットは、この記録に出てきません。また記録の密度は年によって違います(2022年636回・2023年335回・2024年127回・2025年182回・2026年894回)。ですから「◯年に再販されていない」という言い方はしません。上の数字は「再販の動きを確認できたかどうか」として読んでください。

1980年代のBB戦士は、公式の一覧でも番号07から始まっている

止まっている側のはっきりした例が、初期のBB戦士です。Wikipediaには、BB戦士のNo.1からNo.6(ガンダマン・ゼータマン・ドラクン・ザックン・ゼータマン2・ドン)が現在は販売されていない、金型を改修して武者ガンダムシリーズの別キットになっている、と書かれています。

これは当サイトの台帳でも確かめられました。公式の商品一覧にあるBB戦士は433件で、いちばん小さい番号は07。No.01〜06は商品ページそのものがありません。

1988年発売のBB戦士09ヤクト・ドーガ、07ニューガンダム、08サザビー、10ジェガンの商品画像と、公式の一覧にあるBB戦士433件のうち1997年より前のもの159件には再販の記録が0件であることを示した図
商品画像の出典はバンダイ ホビーサイト(2026年10月25日時点)。© 創通・サンライズ

さらに、公式の一覧に残っている1997年より前のBB戦士159件を当サイトの再販の記録と突き合わせても、一致したものは0件でした。1988年のヤクト・ドーガやサザビーは、商品ページと写真は残っているのに、販売店の予約ページには出てきません。

いまのBB戦士がどうなっているかはBB戦士の再販予定のページで見られます。

27年前のHGUCが、いまも再販の予定に出てくる

一方で、古いからもう無理だ、とも言えません。当サイトが追っているキットのうち、発売がいちばん古くてこれから再販の予定が入っているものを並べると、次のようになりました。

発売がいちばん古くて次の再販が決まっているキット6点。HGUCズゴック1999年11月発売が2026年10月、HGUCガンタンク2000年1月発売が2026年12月、HGUCバウ2000年9月発売が2027年3月、HGUCガンダムGP-01Fb 2000年12月発売が2026年10月、MGグフカスタム2001年2月発売が2027年2月、HGUCジム2001年4月発売が2026年10月
再販の月は販売店の予約ページの表示から。バンダイの発表ではない(2026年10月25日時点・当サイト調べ)。© 創通・サンライズ

先頭のHGUC 1/144 MSM-07 ズゴックは1999年11月の発売です。27年前のキットが、当サイトの記録のなかだけでも6回動いていて、いちばん新しい回が2026年10月。HGUC 1/144 RX-75 ガンタンクは2000年1月の発売で、次が2026年12月。HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダムも2001年5月のキットですが、やはり2026年12月の予定が出ています。

  • 59件20年以上前に出て、次の再販が決まっているキット
  • 59/16020年以上前のキットのうちの割合
  • 614件いま再販の予定が出ているキット(全体)
当サイトが再販の記録を持っているキットで数えた(2026年10月25日時点)

20年以上前に出たキットを160件追っていて、そのうち59件に次の再販の予定が入っています。古さは、買えるかどうかの決め手になっていません。HGUCは1999年から続いているシリーズで、昔のキットが定期的に回ってくるのが特徴です。いまの状況はHGUCの再販予定にまとめています。

欲しいキットが絶版かどうかを確かめる手順

ここまでをまとめると、1つのキットについて調べる順番はこうなります。上から見ていって、止まったところがそのキットの状態です。

絶版かどうかを確かめる4つの手順。1 公式の商品ページが残っているか、2 販売店の予約ページに◯月再生産分が出ているか、3 新品が通販に残っているか・定価と比べてどうか、4 中古の相場が定価をどれだけ超えているか
上から順に見て、どこで止まるかで状態が分かる
  1. 1まず公式の商品ページを探すバンダイ ホビーサイトの商品一覧。ここに無ければ、作られていない可能性が高い
  2. 2つぎに販売店の「◯月再生産分」を見る当サイトのキットのページに、これまでの再販の回と次の予定を出しています
  3. 3そして新品の在庫と値段を見る定価以下で買えるガンプラに残っていれば、急ぐ必要はありません
  4. 4最後に中古の相場を定価と比べるガンプラの中古相場で、定価の何%かが分かります

限定品は、絶版とは別の仕組みで動く

プレミアムバンダイやガンダムベースの限定品は、上の手順があてはまりません。受注を取ってから作る形なので、受注の期間が終われば売り場から消えます。消えたからといって絶版ではなく、しばらくして再受注がかかることもあります。ときどき出る「販売休止」の案内も、作れなくなったという意味とは限りません。

限定品の動きは別のページで追っています。プレバンのガンプラ再販とガンダムベースの在庫・再販、それから朝に受注が始まる仕組みについてはプレバン朝市とはに書きました。

止まっているキットを手に入れる

次の再販が決まっているなら、待てば定価で買えます。問題は、決まっていないときです。そこで、当サイトが毎日集めている値段を、再販の予定があるキットと無いキットで分けて見てみました。

定価を100としたときの値段の中央値。中古は再販の予定があるキットが98%、予定が出ていないキットが107%。新品の最安は予定があるキットが100%、予定が出ていないキットが91%
公式の定価に対する、いまの値段の中央値(2026年10月25日時点・当サイト調べ。送料込み・ポイントは含まない)

中古のほうは、予定が無いキットが定価の107%、予定があるキットが98%で、思ったほど大きな差ではありませんでした。再販が止まっていても、中古が何倍にも跳ね上がるキットは多数派ではないということです。

逆転しているのが新品のほうです。予定が出ているキットの新品が定価の100%なのに対し、予定の無いキットは91%。いま高いキットほど、次の再販の予定が立っているという関係が見えます。品切れが続いて値段が上がり、だから再生産がかかる、という順番だと考えると筋が通ります。HGUC ガンタンクがちょうどその例で、定価1,210円に対して新品の最安が2,553円になっていますが、2026年12月の再販の予定が入っています。

次の再販を待てるかどうかを決める前に見るところ

入手困難なガンプラのランキングを見る定価との差が大きい順に、次の再販の予定つきで

ガンプラの絶版について、よくある質問

ガンプラに絶版はありますか?

あります。ただしごくわずかです。Wikipediaの「ガンプラ」の項目では、公式に絶版とアナウンスされているのはHG 1/144 ガンダムのみ(2011年時点の記述)とされています。ほかに、BB戦士のNo.01〜06や1/550エルメスのように、名前や形を変えて別の商品になったために「その名前では買えない」ものがあります。

もう再販されないガンプラの一覧はありますか?

公式の一覧はありません。バンダイは絶版も再販予定も公表していないからです。当サイトも「再販されない」という一覧は作っていません。記録に出てこないことと、作られていないことを区別できないためです。代わりに、キットごとにこれまでの再販の回と次の予定を出しています。

1年以上再販されていなければ絶版ですか?

そうとは限りません。当サイトが追っている20年以上前のキット160件のうち59件には、これから再販の予定が入っています。HGUC ズゴックは1999年11月の発売ですが、いまも予定に出てきます。間隔は数年あくことがあるので、1年や2年では判断できません。

公式サイトに商品ページがあれば買えますか?

買えるとは限りません。バンダイのホビーサイトに商品ページがある一般販売のガンプラ5,304件のうち、当サイトが2022年1月以降に再販の動きを確認できたのは1,232件(23%)でした。商品ページは過去の商品の記録としても残っています。

旧キット(1980年代のガンプラ)は絶版ですか?

当サイトの再販の記録には、1980年代発売の245件のうち1件も出てきません。ただし当サイトが集めているのは販売店の「◯月再生産分」の表示なので、告知なしに作られ続けているものは記録に出ません。「絶版」と断定はできない、というのが正確なところです。

プレバン限定が買えなくなったら絶版ですか?

違います。プレミアムバンダイは受注を取ってから作る仕組みなので、受注期間が終われば売り場から消えます。そのあと再受注がかかることもあります。いまの受注と再販の動きはプレバンのガンプラ再販で追っています。

絶版のガンプラはどこで買えますか?

中古が中心になります。駿河屋・メルカリ・ヤフオク・中古を扱う模型店などです。当サイトでは駿河屋の中古の最安値をガンプラの中古相場にまとめていて、定価との差も出しています。買う前の確かめ方は中古・メルカリで買うときの注意点に書きました。

ガンプラの金型は壊れるのですか?

HG 1/144 ガンダムの絶版の理由として、知恵袋の回答でもWikipediaでも金型の消耗が挙げられています。1つの部品に複数の色を流し込む多色成形は、普通の金型より傷みやすかったとされています。なお、ガンプラ全体では金型の耐久性そのものを上げてきた、という説明も同じ回答の中にあります。

再販がいつ来るのかという話はガンプラの再販はいつ来るかに、再販日に店へ行っても棚に無い理由は再販日に売ってないのはなぜかに書いています。品薄そのものの話はガンプラの品薄はいつまで続くかにまとめました。

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